轆轤教室(1)
轆轤は「ろくろ」と読みます。妖怪のろくろっ首の「ろくろ」です。読めても書けませんけど・・・。
山中は山中漆器の産地で、轆轤の縦挽きの技術が高い評価を受けており、じつは輪島塗や越前塗の木地もつくっています。
前々からお願いしていたのですが、山中のたにてる工芸さんにお邪魔して、轆轤で木地を挽く体験をさせていただくことになりました。
先生は木地師の谷口龍人さん、天平さんのご兄弟です。このご兄弟は雰囲気があって、かっこいいです。
どの程度までできるようになりたいのか。
どんな作業にも目標が必要ですし、谷口龍人先生からも訊かれました。そりゃそうですよね。だって、先生も頼まれたものの、どこまで教えればいいのか、わかりませんからね。
普通の轆轤体験教室だったら、柔らかい生木を使って、お椀の外側だけ挽くのです。後日、内側をこちらで挽いて、乾燥させて拭き漆をして送ります。
でも、今回はそういう体験教室を逸脱しているので、このような質問になるのです。
困ったことに自分でもどこまでできそうかわからないし、というのが正直な気持ちですが、最初の目標として、自分で挽いたお椀で味噌汁が飲めればいいのではないか、と思いました。
拭き漆は教室で習いましたし、材料もありますから、お椀の木地ができればよいわけです。ですので、お椀をひとつきちんと挽ける、というのが今回の目標です。
今日は初日なので、作業の大体の流れと鑿(のみ)の種類や使い方について、大まかに説明していただきました。
初めてなので、結構憶えることがあります ![]()
じっさいにはやってみなければわからないわけですが、なるべく多くの知識を持っていたほうがよいわけです。とくにことばを知らないと説明を理解できませんからね。
職場に木工の専門書があるので、あとで役に立つかもしれないから読んでおこうっと。
まずは作りたいものの図面を実寸で方眼紙に描きます。材料は高さ3mm、幅6mmのゆとりを持たせてあります。柿や桜は寸法が動きやすく、また同じ樹種でも個体により個性があるようです。
写真は鑿(のみ)みたいですが、鉋(かんな)です。刃先は制作するものの造形に合わせて自分で加工するそうです。左から、しゃか、裏挽き鉋※2本、えぐり、丸鉋、小刀です。粗挽きには裏挽き鉋とえぐりを使います。
刃先をつくる前の状態のものは鉋棒といって、これを扱う業者がまたあるとのことでした。
鉋の素材にはハイスピード鋼と炭素鋼があります。これにも型番があるようです。ハイスピード鋼は粘りが比較的少ないようで、一度亀裂が入るとそのまま亀裂が伸びていくようです。
刃先の加工はコークスかバーナーで熱してから行います。バーナーは刃先だけ加工するときに使います。打ち出しの際、炭素が逃げてしまうのでコークスのほうが、その点ではよいとのことでした。
今日は宿題が出ました。最初はお椀を作りますが、外径12cm、内径8.5cm、高さ7.5cm、内部の底まで4.5cmの範囲内で図面を描くのです。方眼紙を買ってこなくちゃ。
それから、センチメートルと寸の両方が刻まれた定規を貸していただきました。「寸の感覚」を身につけたいものです。
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