轆轤教室(4) カップを挽く
お椀を4つ経験したことで自分のお椀を挽くという当初の目的は達成したのですが、カップを経験させていただけることになり、お言葉に甘えて挽いてみることにしました。
カップはお椀と比べて細く、底までの深さがあります。そこで、まずは持ち帰ったカップ用の荒挽きの大きさを見て、断面図を描いてみます。
最初から難しい形は無理なので、径・高さともに2寸4分、深さ2寸の側面が真っ直ぐのカップにしました。あとで知ったのですが、こういう形を「切立(きったて)」と呼ぶそうです。
さて、工房にお邪魔すると、谷口龍人先生が断面図と練習用の材料を用意して待っていてくれました。飲み口の径が2寸9分くらい、底の径が2寸3分、高さが2寸4分のカップです。しかもハンドルつきです。
今回は2時間くらいしか時間が取れなかったので、あらかじめ旋盤で中を刳ったおいていただきました。内挽きは難しいので、そういう前処理をされたようです。上の2つの写真を見ると、下の写真のほうが荒挽きの穴が大きいのがわかりますね。
まずは、谷口先生からいただいたお題のほうを外挽きします。底に向けて細くしますが、すぐに鉋の筋が入ってしまい、表面がでこぼこしてしまいます。カップの側面を真っ直ぐに挽くのは難しいのです。それでも、微調整をし、サンドペーパーを当てて、表面の凹凸を取るととてもきれいですべすべになります。
高台はテーブルの上で滑らないように少し凹面に処理しました。今回はえぐりを使わなかったので、難しかったのですが、最後は谷口先生に仕上げていただきました。
内挽きでは底を触らず、底の2cmくらい上から飲み口までの線をうまくつなげることになりました。カップの内側の底は木口面になっていて、傷つけると修正が大変難しいのだそうです。最初に飲み口のほうを挽いておいて、大体の厚さを決めておき、底のほうから線をつなげていきます。
内挽きも真っ直ぐに線をつなげていくのは難しく、でこぼこしてしまいました。何度も指で内側の表面を触って、少しずつでこぼこを直していきます。
小刀を使って削り、飲み口も丸くなるように処理します。飲み口は内挽きの前に丸くしておいたほうがよいそうです。回転している飲み口で傷を負うことがあるからだそうです。最後はやはりサンドペーパーで仕上げました。
つぎは自分で断面図を描いた切立のカップです。旋盤で処理をしていただき、轆轤の回転盤にはめるための部品も先生に作ってもらいます。こういうことは自分ではまだできないので、おんぶにだっこ状態です。
外挽きで側面を真っ直ぐに挽くのと、高台をつけず、高さを2寸4分にするため、底を少し挽いて平らにしなくてはなりません。底を平らにするのも結構大変です。真ん中が膨らんでしまい、おへそみたいなものができたり、自分でもおかしいのですが、刃物を扱っているから笑えません。こちらも手伝っていただきました。
内挽きも、まっすぐに飲み口まで挽きます。
今回の教室で轆轤を同じ回転で挽くのではなく、ペダルを調節しながら慣性の力で挽くことを少し憶えました。
轆轤教室は今回でひとまず終了です。難しいことが多かったのですが、じっさいに材料や道具を触ってみて理解したことも多かったです。谷口龍人先生、どうもありがとうございました。
| 固定リンク
「轆轤教室」カテゴリの記事
- 轆轤教室(4) カップを挽く(2008.11.30)
- 轆轤教室(3) 生木でおさらい(2008.11.09)
- 轆轤教室(3) 懐が深い椀を挽く(2008.11.09)
- 轆轤教室(3) 木地は動く(2008.11.09)
- 轆轤教室(2) 木地を轆轤に取り付ける(2008.10.26)




コメント